出場回避目前の大会でビッグタイトルを手にしたP.ジェイコブソン

USPGAチャンピオンズツアー


 チャンピオンズツアー史上初めて最終日36ホールを行うサバイバルとなった全米シニアオープンを制したピーター・ジェイコブソン(米)だが、実は大会直前まで出場するか否か迷っていた。

 4月に受けた臀部の手術からの回復が遅れ、歩くと痛む。同ツアーは通常の試合なら、選手かキャディのどちらかがカートを使用できるが、この大会だけは使えない。しかも開催時期が真夏とあって、高齢のプロ達の間では「(36ホールのラウンドは)無理だ」という声が多かった。そのため、ジェイコブソンは、初日に首位に立った後も「スイングはOKだが、18ホール歩くのが不安」と言い続けていた。

 そんな状態だっただけに、「(出場を)やめるつもりだった」とギリギリの選択で会場入り。2日目が雨で延期となり、最終日に36ホールをこなさなくてはならないまさかの事態に、優勝どころか“完走”すら危ぶんでいた。

 ところが、1ホール、1ホールを確実にプレーしていくうちに首位を走っていたトム・カイト(米)が自滅。転がり込んだ勝利に「本当に来てよかった」と満面の笑み。「もう50歳の太った汗っかきの男だけど、ゴルフをしている。それが面白いんだ」と、ウインクして見せた。

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