必勝体制でメジャー8勝目に賭けるH.アーウィン
USPGAチャンピオンズツアー
59歳のヘイル・アーウィン(米)が、全米シニアオープン優勝に全力を注いでいる。
今年のチャンピオンズツアーは、1週のオフをはさんで4週間の短い間に、メジャーのフォードシニア選手権、全英シニアオープン、全米シニアオープンが3連戦となる強行スケジュールが組まれている。腰に爆弾を抱えるアーウィンは、これに頭を抱えた。
北アイルランドで行われた全英シニアオープンに出場して、とんぼ返りで全米シニアオープンに出場するのは自殺行為。どちらも棒に振ってしまう可能性が高いため「自分にとってどうするのが安全かも含めて決断を下さなくてはならなかった。その結果、やはり自国のナショナルオープンのプライオリティが高いため、米国にとどまり、この大会に備えることにした」と断腸の思いで全英シニアオープンを欠場した。
万全の体制で臨む全米シニアオープンは、現地時間29日にミズーリ州セントルイスのベルリーブCCで開幕。アーウィンは、92年の全米プロゴルフ選手権でコースを体験しているが、そのときはショットが安定せず、66位に終わった。「あの週は全然ショットがダメだった。それではベルリーブはいいプレーをさせてくれないよ」と振り返るが、優勝に向けての作戦はすでにできている。
「オープンで最も大切なのは集中力だ。コースの難しさはもちろんだが、そこでいかに自分をコントロールできるか。ミスしたときに『大丈夫』と、自分に言い聞かせられるかだ」と、全米オープン3勝(74、79、90年)、全米シニアオープン2勝(98、00年)の経験をもとに、大会に集中。全米プロシニアに続く今季2つ目のメジャータイトルを狙っており、優勝候補筆頭だ。
強敵は50歳のルーキー、ジェイ・ハース(米)だ。チャンピオンズツアー入りの年齢になった今も、レギュラーツアーで戦うハースは、今年も16試合に出場してトップ10入りが6回と元気いっぱい。賞金ランクも27位で、まだまだシニアの世界に足を踏み入れる気はない。
それでも全米プロシニアでシニアデビュー。そこではアーウィンと優勝争いの末、2位と惜敗している。その悔しさを晴らすには、ベルリーブは格好の舞台。セントルイス出身のハースにとって、このあたりの気候や芝は、生まれ育った環境そのものだからだ。それだけに、今度こそアーウィンを倒して“現役”の強さを見せつけようと、練習ラウンドから気合十分だ。
一方、日本勢は予選を突破した飯合肇がただ一人出場。これまで日本人が誰も果たしていないメジャーVに向けて、難コースのベルリーブに挑む。