E.エルス vs. 米ツアーの対決回避

USPGAツアー


 世界ランクNo.2のアーニー・エルス(南ア)が、米ツアーからの「もっと試合に出場しろ」という要請に激怒し、コミッショナーのティム・フィンチャム氏ら関係者との対決が予想されていたが、最悪の事態は直前で回避された。

 メンバーには15試合の出場義務試合数を課している同ツアーは、基本的にツアー競技開催週に欠場して他の試合に出場すると、その分、義務試合数が増える(リリース)という制度がある。エルスのようなインターナショナルプレーヤーの場合、フレキシブルな対応をしているものの、今年の終盤になってエルスの元に手紙が届いた。これには温厚なエルスも感情的になり「コミッショナーやボード(理事会)と話し合う」と対決姿勢を表面化させ、これに欧州ツアー関係者が絡んで、複雑な状況になっていた。

 奇しくも、今週は米ツアー今季最終戦、ザ・ツアー選手権(現地時間4〜7日)。その会場となるジョージア州アトランタ、イーストレイクGCは、言い分の食い違う両者の戦いの舞台になると思われていたが、ここへきてフィンチェム氏が「エルスにこれ以上の試合数を課すことはない。もちろんトッププレーヤーみんなにもっと試合に出て欲しいのは確かだが、特に今、彼に対して何かすることはない。今週? 顔を合わせればいつものように話すけど、それだけ。わざわざ会談をセッティングしたりはしてないよ」とコメント。とりあえず、激突は避けられた。

 それにしても、今回の騒動は、“世界一のツアー”を自認し、他ツアーからの選手などに強気の姿勢をとり続け、度々トラブルとなっている米ツアーが下手に出た珍しいケース。中心となってインターナショナル・フェデレーション・オブ・PGAツアーズを形成し、WGC(世界ゴルフ選手権)シリーズを進めてきた手前、あまり勝手なこともできなかったのか。それとも、ゴルフ界の国際化が進む中、世界をまたに駆けて戦っているエルスの取った強気の姿勢が、米ツアーサイドを黙らせたのか。いずれにしても、今回の対応は問題の先送りにしか過ぎず、根本的に各ツアー間での話し合いが必要なのは言うまでもない。

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