E.エルス優勝で世界ランク2位に! タイガー3位へ転落
USPGAツアー
いつものゆっくりとした仕草でキャップを取り、パターを持った右手を誇らしげに挙げて歓声に応える。アーニー・エルス(南ア)が、世界ランク2位の座についた瞬間だ。
冷たい雨と風が一日中続いたWGC-アメリカンエキスプレス選手権最終日(現地時間3日、アイルランド、キルケニー、マウントジュリエット・エステート)、トーマス・ビヨーン(デンマーク)に2打差の単独首位でスタートしたエルスは、追い上げられる強烈なプレッシャーと戦いながら、3つスコアを伸ばして通算18アンダーと1打差で逃げ切った。
今季は、メジャー4試合すべてで惜敗という悔しさを味わったエルスだけに、愛娘サマンサちゃんを抱き上げて満面の笑み。「調子は良かったけど厳しい日々だった。(メジャーのことは)もう忘れたいんだ。そのためには前に進むしかない。今日はトーマス(ビヨーン)が最後まで僕の足にくらいついてきてタフな一日だったが、これで忘れられた」と今季米ツアー3勝目、欧州ツアーでは2勝目の喜びを素直に口にした。
大会3連覇を狙ったタイガーは、エルスとは対照的に苦しい1週間をようやく終えた。大会直前に襲った背中の痛みに顔をゆがめ、筋肉を暖める薬を背中に塗りながらのプレーで何とか4日間戦い続け、通算10アンダー9位タイ。「4ラウンドできてうれしいよ。どうプレーしたのかも覚えてないほどだけど、とにかくトップ10には入ったし…」と疲れきった表情を見せる。
これでエルスにも抜かれて、世界ランク3位に転落したタイガー。1か月前、約5年間守り通してきた1位の座をビジェイ・シン(フィジー)に明け渡し、ついには世界ランク3位へ。今季1勝しかできていないことの意味を、しみじみ味わうことになってしまった。
日本勢は、丸山茂樹が前日から10コ順位を上げて、通算5アンダー16位タイとまずまずの成績に終わったが、片山晋呉は通算18オーバーで、出場68選手中67位に終わった。