V.シン、苦闘の末3人プレーオフを制しメジャー3勝目!!
USPGAツアー
難コースの本性をむき出したストレイツCに苦しんだビジェイ・シン(フィジー)が、忍耐の末にビッグタイトルを勝ち取った。
今季最後のメジャー、全米プロゴルフ選手権最終日(現地時間15日、ウィスコンシン州コフラー、ウィストリング・ストレイツ、ストレイツC)は、3日目までとは打って変わったコースが選手達を苦しめた。
コースのすぐ向こう側に海のように横たわるミシガン湖から吹きつける強風と、難しいピンポジション。大会前に選手達が恐れていたこれらの条件に、距離の長さが加わり上位選手がボロボロとスコアを崩していく。その毒牙にかかり、一番苦しんだのが通算12アンダー単独首位から、98年に続く大会2勝目を狙ったシンだった。
3番バーディのジャスティン・レナード(米)に並ばれた直後の4番で、無数に待ち受けるバンカーに2度入れるダブルボギー。一気にトップと2打差に後退した。8番でもボギーを叩いて、一時は優勝争いから脱落したかに見えたが、そこはメジャー2勝(98年全米プロ、00年マスターズ)の実力者。メジャー最終日の難しさを知っているからこそ、諦めずにプレーを続け通算8アンダーで最終18番へ向かった。
その間に、クリス・ディマルコ(米)が1つスコアを伸ばし、先に通算8アンダーでホールアウト。レナードも、前半を通算11アンダーで折り返したものの、難しいバックナインに苦しみ、通算9アンダーで最終18番を迎えた。だが、優勝がかかるこのホールで、レナードの第2打はグリーンをショートしてボギー。パーセーブしたシン、ディマルコと共に3ホールのストロークで争うプレーオフに突入した。
1ホール目の10番。2番目にティーショットを打ったシンは、グリーン左手前まで届くビッグドライブを放ち、これを1メートルにつけるバーディ。パーの2人に先手を取った。2ホール目の17番パー3でも、1.5メートルのバーディチャンスにつけたが、これは惜しくも外れてパー。勝負は3ホール目にもつれこんだ。
18番パー4は500ヤードの難ホール。シンは確実に2打でグリーンをとらえ、グリーンを外してバンカーに入れたディマルコ、勝負を賭けたバーディパットが決まらなかったレナードを尻目にパーセーブ。拳を突き上げるガッツポーズで、我慢の末の大会2勝目を自ら祝った。
一方、シンの歓喜の裏でライバル達は難コースにスコアを伸ばしきれなかった。世界ランクNo.1を目指して戦ったアーニー・エルス(南ア)は、1打差でプレーオフに残れず4位タイ。今季メジャー3戦に続き、最後のメジャーも惜敗に終わった。
マスターズ優勝のフィル・ミケルソン(米)もスコアを2つ落とし、通算6アンダー6位タイ。世界ランク1位死守が他力本願となってしまったタイガー・ウッズ(米)は、通算2アンダー24位タイと今年もメジャータイトルなしに終わった。