大激戦はA.ストルツに軍配! T.レーマン復活Vならず
USPGAツアー
1打リードで迎えた最終18番で約1メートルのパーパット。このウィニングパットを沈めてもアンドレ・ストルツ(豪)は、優勝したことを分かっていなかった。記念にピンフラッグを持ち帰ろうとしたキャディに首を傾げ、「何してるんだ? プレーオフだろう」と口にすると「違うよ。勝ったんだ!」と言われて我に返った。
米ツアー、ミシュラン選手権 at ラスベガス最終日(現地時間10日、ネバダ州ラスベガス、TPCサマーリン)は、前日単独首位の96年賞金王、トム・レーマン(米)を中心に上位選手が接戦を繰り広げた。
11アンダー61を叩き出したタッガート・リディングス(米)が、通算20アンダーで先にホールアウト。上位陣がこれを目標に必死にスコアを伸ばす中、ストルツは勝負どころの16番でバーディを獲り通算21アンダー。うれしい初優勝を挙げたが、自分のプレーに集中していたためレーマンの17番ボギーを勘違いしていた。そのため、初優勝を認識しておらず、プレーオフを覚悟。キャディの一言を聞き、ようやく肩の荷を降ろした。
欧州、日本などを転戦してきたストルツは、昨年のネイションワイドツアーの賞金ランクで13位となり今季の米ツアー出場権を獲得。家族でフロリダに移住して専念してきたが、棄権2つを含めた8週連続予選通過なしという経験もしたほど苦戦していた。
ところが、優勝争いとなると「(ストルツは)初優勝がかかってビビってしまう新人とは違った。自分の世界に何度か入っていたよ」と百戦錬磨のレーマンが舌を巻くほど、経験を生かした自分のプレーを見せて初優勝を勝ち取った。
対照的に4年ぶりの復活優勝を目前で逃したレーマンは、悔しさを隠し切れない。「ミスが多すぎた。今後に向けていい材料もあったけどね」と、悔やみきれない終盤のミスにがっくりと肩を落とした。