全米アマ王者、R.ムーア躍進の秘密
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史上初めて、全米アマチュアゴルフ選手権と全米アマチュアパブリックリンクス選手権を同年優勝したライアン・ムーア(米)は、昨年10月から、この快挙めがけて新しい自分を作り上げていた。
まずはそれまで使っていたクラブを一新。同時に、ゴルフに対する構えを大きく変えた。「欲求不満がたまりすぎていた。(結果がよくないと)怒り過ぎ、自分に厳しすぎたんだ」と振るかえるほど、当時は追い詰められていたようだ。だが、周囲のスポーツ心理学者たちの声に耳を傾け「もっと長い目で見て、苦しみも、その瞬間もリラックスしてエンジョイすることを理解した」と大きく“脱皮”。ゴルフは精神面が大きな要素を占めるだけに、これが効いた。
競技ラウンド41回で、10月以降の平均ストロークは68.3と、アマチュアとしては驚異の数字を叩き出している。そして前述の2大大会を含めて最近の9試合で7勝と圧倒的な強さを見せている。特に全米アマのマッチプレーで度々見せた逆転劇のように、不利な状況でもリラックスできるようになったことが大きな原因と見られる。
グランドスラム(全米オープン、全英オープン、全米アマ、全英アマ)を達成した1930年の球聖、ボビー・ジョーンズ(米)以来のアマチュア戦績とまで言われる記録を残したムーアは、これで来年のマスターズ、全米オープン、全英オープンの出場権を獲得。現在ネバダ・ラスベガス大3年の21歳だが「全英から帰ったらプロになる」と宣言しており、またまた手ごわい若手の登場となりそうだ。