難コースに悲鳴の日本勢
USPGAツアー
今季メジャー最終戦、全米プロゴルフ選手権(現地時間12〜15日、ウィスコンシン州コフラー、ウィストリング・ストレイツ、ストレイツC)は、メジャー史上最長、7,514ヤードの難コースが舞台。日本選手たちからも悲鳴が聞こえてくる。
長い距離と強風。そこに1,000個を越えるバンカーが横たわる奇才ピート・ダイ設計のコースに、エース丸山茂樹は「選手虐待ですよ!」と叫んだが、こうなってくるとガマン比べになりそうだ。
500ヤードを越えるパー4が3つあり、11番は618ヤードのパー5。2番も593ヤード(パー5)で、「風が吹けばパー3でもドライバーを持つ」とあのタイガー・ウッズ(米)までもが口にしたコンディションなら、楽にプレーできる選手などいない。こうなってくると、グリーンが硬くて止まらず選手からの苦情続出だった、シネコック・ヒルズGCの全米オープンで優勝争いを演じたほどに成長した丸山の忍耐力が試される。
「とにかくガマンするだけ」と自分に言い聞かせるようにつぶやいた丸山。以前なら難コースに忍耐が続かないこともあったが、全米オープン4位タイの実績は、それだけメジャーでの戦いがわかってきたということ。日本人初のメジャータイトル目指して、ひたすらガマンの4日間だ。
米ツアー3年目の田中秀道も、3年ぶりの今大会参戦に目を輝かせている。日本ツアーの成績で99年から01年まで出場したが、米ツアー常駐以降は出場権が得られなかった。だが、今年はB.C.オープンでV争いの末、3位タイに入って早々に来季のシードを確定させており、米ツアー勢としてうれしい出場。コースの難しさにため息をつくが、初優勝がメジャーなら最高だ。他に01年大会4位タイの実績を持つ片山晋呉、直前に出場が決まった平塚哲二も金星を狙って難コースに挑む。
本大会はメジャー初優勝者が多く出ている大会でもある。90年以降を数えただけでも、昨年のショーン・ミキール(米)からさかのぼって11人がメジャー初Vを飾っている。その中にはビジェイ・シン(フィジー)、デービス・ラブIII(米)、ニック・プライス(ジンバブエ)ら、実力があってメジャーに勝てずにいた選手や、ジョン・デイリー(米)、デビッド・トムス(米)のようにこの大会をきっかけにトッププレーヤーの仲間入りをした者もいる。
メジャー優勝者のいない日本勢にとって、このことはビッグタイトルに向け一つの好材料になるだろう。