短い10番から、いきなり377ヤードのパー4になる。それも軽い右ドッグレッグで右コーナーにバンカーが待ち受け、その前方に大木があるので、グリーンは狙えない。フェアウェイは左に傾いている。バンカーを避けてフックすればボールは林の中に転がり消える。左からの軽いフェードか、バンカーの上からの軽いドローで左のフェアウェイぎりぎりに止めるか。いずれにしてもここはフェアウェイが、左半分しかないと覚悟するしかない。ただしグリーンにはさほど癖がない。

詳細を見る

ゆるやかな打ち下ろしのロングホールで、グリーン手前が池、奥はつつじが群生する美しいホール。ティーショット、セカンドショットとも普通に打てば、残りはショートアイアン。短いパー５なので、飛ばし屋は2オンも可能。ただしエデンの園は”禁断の園”でもある。欲をかいて奥のお花畑に打ち込めば、アンプレアブルしかない。美しい花には棘があることを痛感させられる。確実か、ギャンブルか。どちらも面白いが。

詳細を見る

手前が池の打ち下ろしパー3ホール。池とグリーンの間には深いバンカーがある。レギュラーティから153ヤードの短いホールだが、このホールは様々な判断力を要する。まず一つは風。上が抜けているので、風は舞う。そして距離の判断。打ち下ろしでの目測。ピンの位置での距離感。池、バンカーがあるのでどうしても大きめに打ちたくなる。しかし上に行けば、池に向かって下りの速いパットになる。ここは短めのクラブでしっかり打って手前に落とすのが正解。ただしその判断には勇気がいる。

詳細を見る

これといって癖のない、ごく平凡なミドルホール。ただし第2打が問題。軽い打ち下ろしで、グリーン奥は突き抜けて、前方に大村湾の陽光がきらめく開放的なホール。これが曲者だ。何にも遡るものがないから、第2打で突っ込むのに勇気がいる。トップでもしたらボールは転がり落ちてしまう。恐怖でグリップが緩み、余計トップ、ダフリが出る。ここは度胸一番。しっかり振りぬくこと。受けグリーンなので、ボールは止まる。

詳細を見る

距離の短い打ち下ろしホール。ただし180ヤード付近が極端にくびれて細い。左は深い谷と林で右は法面が続く。左を警戒して左に逃げすぎると、斜面のラフに止まってします。くびれに向かって思い切って振りぬくと、奥のフェアウェイは広く、第2打はウェッジなのでバーディチャンスも。ウエストの締まったグラマー美人は、大胆にアタックすれば、受け入れるが、怖がれば、手痛い傷を負う。

詳細を見る

ここまで、苦難もあれば、緊張もあった。そろそろ解放してあげようというのが、大詰めの3ホール。16番は距離こそ221ヤードの長いパー3ホールだが、思わず歓声が出る。前方に郡岳と、それに連なる山並みが広がる。グリーン手前右に斜面が突き出ている以外は真っ直ぐ。グリーンに向かって思い切り振るだけだ。手前からアプローチもさほど難しくなく、パーのチャンスもある。スコアは気にせず開放感を楽しもう。

詳細を見る

開放感はさらに続く。ティーショット、セカンドショットとも大きな打ち下ろしのこのホールは眼前にことさら大きく郡岳が聳える。ティーショットは、その郡岳に頂上（天空）に向かって打てばいい。白球が山に吸い込まれる様はダイナミックで、実に気持ちがいい。第2打も打ち下ろしで、標準的な距離の人でも、せいぜい6番アイアン程度。もちろんパーのチャンスがある。

詳細を見る

いよいよ最終ホールだ。苦難？の旅も終わり、後はお風呂に浸かって、冷たい飲み物が待っているだけ。18番は、もう素直そのもの。ティーショットは打ち下ろしだが、後はグリーンまでストレートの軽い打ち上げが続く。フェアウェイの幅も広く、ショットの醍醐味を楽しむだけ。ここは飛ばしにこだわっていい。王道を歩き、凱旋気分に浸ろう。

詳細を見る